日焼け(日光皮膚炎)
2026.07.28

強い紫外線を短時間で浴びると、皮膚が「日焼け(日光皮膚炎)」状態となり、赤み、かゆみ、水ぶくれ、ひりひり感などの症状が現れます。このページでは、日焼けの予防策と治療方法について詳しく解説します。
日焼け(日光皮膚炎)とは
日焼け(日光皮膚炎)とは、強い紫外線を短時間で浴びることによって起こる、皮膚の炎症や色素沈着のことを指します。
主な症状として、皮膚の赤みや発疹、かゆみやひりひり感、水ぶくれや腫れ、痛みなどがあります。
紫外線の種類
紫外線には二種類の波長(UVB、UVA)があり、それぞれの波長によって皮膚に与える影響が異なります。
波長が短いほど生物に対する影響が強いのですが、波長が長いほど皮膚の深くに入り込むという性質もあります。
UVB
UVBの波長は280-320nmで、UVAと比べると短いです。
UVBはUVAの600-1000倍日焼けを起こしやすいといわれており、 シミの原因にもなります。また、UVBを浴びすぎると皮膚癌になる可能性が高まります。
UVA
UVAの波長は320-400nmで、皮膚の深くに入り込んでいきます。
UVAを浴びてしまうと、メラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)を刺激し、メラニンが生成され、皮膚の色素沈着が起こります。
UVBとUVAの違い

日焼けを起こす力で比較すると、UVBはUVAの600-1000倍強いといわれています。しかし、UVAは日光に大量に含まれていますので、海水浴などで真っ赤に日焼けした場合(サンバーン)、その責任割合はUVBが7-8割、UVAが2-3割と見積られています。
日焼け(日光皮膚炎)の種類
日焼けには皮膚が炎症を起こす「サンバーン」と、メラニン色素が皮膚に沈着して肌の色が濃くなる「サンタン」の二種類あります。
サンバーン(sunburn)
強い紫外線による皮膚のやけどで、皮膚が赤くなったり、酷いときには水ぶくれができます。
サンタン(suntan)
皮膚が徐々に黒くなっていく日焼けです。サンバーンによる炎症の後、その刺激によって皮膚の中のメラニン色素が生成され、皮膚が色素沈着を起こします。
日焼け(日光皮膚炎)の予防方法
日焼けを予防するには、以下のような方法があります。
- 日光を避ける
- 帽子、長袖シャツ、長ズボン、サングラスなどを着用する
- 日焼け止めを塗る

日焼け止めについて
日焼け止め(サンスクリーン剤)には、主成分として紫外線吸収剤と散乱剤が含まれています。
紫外線吸収剤はUVB領域の紫外線をよく吸収し、散乱剤はUVBからUVAまで広く遮断する効果があります。
なお、紫外線吸収剤はまれにかぶれを起こすことがあるため、ニキビ、アトピー性皮膚炎など含め敏感肌の方は「ノンケミカル」「吸収剤未使用」という表記のある日焼け止めがおすすめです。ただし、紫外線吸収剤入りの方がより高い紫外線遮断力があります。
日焼け止めには、液体、クリーム、シート、スプレーなど様々なタイプがあります。化粧下地に使える、伸びが良く塗りやすい、背中など塗りにくいところに使える、など用途や特徴に分けて選択しましょう。
SPF, PAについて
日焼け止めに記載されている「SPF」と「PA」は、紫外線から肌を保護する効果を示す指標です。
SPFは主にUVBから肌を保護する効果を現す数値で、例えばSPF30の日焼け止めを使用すると、肌が日焼けするまでにかかる時間が通常の約30倍に延長される、という意味になります。
PAは主にUVAから肌を保護する効果を現す指標で、「+」が多いほどより高いUVAからの保護効果を持つ、という意味になります。
日焼け止めの正しい使い方
日焼け止めは、規定量(顔の場合は真珠の玉2個分くらい)を全体にのばします。また、3時間に1回ぐらいで塗り替えるほうが確実です。
当院がおすすめする日焼け止め

当院では、日焼け止めとして「ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay)UVイデア XL プロテクショントーンアップ」をお取り扱いしています。ラ ロッシュ ポゼは、皮膚の専門家の協力のもとで開発される「ダーマコスメ」ブランドで、敏感肌研究にもとづいた処方が特徴です。
当院がこの製品を選んでいる理由は、以下のとおりです。
1. UVBだけでなく、シミ・色素沈着の原因となるUVAまでしっかり防ぐ
本製品はSPF50+・PA++++で、肌の奥まで届く「ロングUVA」にも対応しています。このページでも解説しているとおり、UVAはメラノサイトを刺激して色素沈着(サンタン)を引き起こす波長です。将来のシミ・そばかす予防という観点から、UVAまで幅広く防御できる点を重視しています。
2. 敏感肌の方にも配慮した処方
このページでも触れているように、紫外線吸収剤はまれにかぶれを起こすことがあります。本製品は敏感肌の方にもテストを行ったうえで、ニキビのもとになりにくい処方、パラベンフリー、無香料と、肌への負担に配慮して設計されています。石けん・洗顔料で落とせる点も、肌への刺激を減らすうえで扱いやすいポイントです。
3. 毎日続けやすい使い心地
日焼け止めは、こまめに塗り続けてこそ効果を発揮します。本製品は化粧下地としても使え、自然に肌をトーンアップしながらUVケアができるため、日常的に無理なく続けやすいことも採用の理由のひとつです。
色は、仕上がりの好みに合わせてホワイト・クリア・ローズの3色をご用意しています。購入をご希望の方は、受付までお声がけください。
料金表
La Roche-Posay(ラロッシュポゼ)UVイデア XL プロテクショントーンアップ
| ホワイト | 4,070円(税込) |
| クリア | 4,070円(税込) |
| ローズ | 4,070円(税込) |
日焼けした場合の治療方法
サンタンによる色素沈着は、紫外線から身を守るためのいわば防御反応ですので、特に治療の必要はありません。
一方、サンバーンによる日焼けの場合は皮膚が炎症を起こしていますので、治療が必要となります。
軽度の場合はぬれタオルや冷水などで患部を冷却し、炎症による症状を早めに抑えることが大切です。
中等度の場合はステロイド外用薬などを塗って患部の炎症を抑えます。もしそれでも症状が改善しない場合は、皮膚科を受診するようにしてください。
水ぶくれなどができる重度の場合は火傷と同じ症状のため、皮膚科の受診が必要です。
よくあるご質問
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おすすめの日焼け止めはありますか?
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当院では、ラロッシュポゼのトーンアップUVをおすすめしています。購入希望の方は、受付にお声がけください。
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日焼け止めはどれぐらいで塗り直せば良いですか?
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汗や衣類との擦れで徐々に取れていくため、2~3時間おきに塗り直すのがおすすめです。
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日焼けで赤くなった場合、どれくらいの時間冷やせば良いですか?
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やけどの度合いにもよりますが、15~30分程度冷やすようにしましょう。水ぶくれなどができてしまった場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
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日焼けは何日で治りますか?
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サンタン:日焼けをしてから3日ぐらいで徐々に黒くなり、数週間~数ヶ月かけて肌の色が元に戻ります。
サンバーン:日焼けをしてからすぐに赤くなり、軽度の場合は2~3日すると赤みが落ち着いてきます。
院長紹介
院長:山賀 康右 (やまが こうすけ)
- 資格
- 日本専門医機構認定 皮膚科専門医
- 医学博士
- 難病指定医
- 受賞歴
- 海外特別研究員(日本学術振興会)
- 日本人派遣留学プログラム奨学生(吉田育英会)
- SID/JSID Young Fellow Collegiality Awards
- 所属学会
- 日本皮膚科学会
- 日本アレルギー学会
- 趣味
- 子育て、2児のパパ
- M-1グランプリ2回戦進出
略歴
| 2011 | 京都府立医科大学 医学部医学科卒業 |
|---|---|
| 2013 | 大阪大学医学部附属病院 初期臨床研修修了 |
| 2013 ~ 2017 | 大阪大学皮膚科に入局 大阪大学医学部附属病院で皮膚科医として勤務 |
| 2017 | 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医取得 |
| 2018 | 大阪大学大学院医学系研究科卒業、医学博士 |
| 2017 ~ 2020 | カリフォルニア大学アーバイン校 Postdoctoral Fellow 日米通じて、湿疹、アトピー性皮膚炎、発汗異常、脱毛症、皮膚や毛包の再生・幹細胞の研究に従事 |
| 2020 | 都内クリニック勤務 |
| 2023 | 井土ヶ谷駅前やまが皮膚科開院 |